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和服・喪服のお手入れ方法
長期間使わない衣類の保管には気を遣いますが、特に和服や喪服など、人によっては着る機会が年に1度あるかないかというものは、ほとんど1年中保管している状態になってしまいます。そしてそういった和服や喪服に限って絹や縮緬などのデリケートな生地で、お手入れが難しいものが多いですね。
こういった素材を良い状態で保管するには、防湿効果を上げて害虫の侵入を阻止しなければなりません。着物の収納に最適であるとして古くから使われている桐タンスは、この2つの効果に加えて通気性にも優れています。唯一の問題は高額であるということ。また、せっかくの桐タンスを押し入れに入れて使うわけにもいきませんから、部屋にスペースを確保しなければならないという問題もあります。
プラスチックの衣装ケースや普通のタンスに入れて収納しておく場合には、防虫剤や防湿剤を入れて保管しなければなりませんが、それだけでなく、まめに虫干しをするよう心がけることも必要です。
防虫剤・防湿剤について
和服や喪服だけでなくセーターやマフラーなどウール素材のものを保管するときにも防虫剤や防湿剤を使いますよね。これは便利ですが、使い方に気をつけなければそれ自体が衣類を傷つけることになってしまいます。
まず防虫剤は1つの引き出しや箱につき1種類だけ、が基本です。例えば古くから着物の虫除けとして使用される樟脳は、ほかの揮発性防虫剤と一緒にすると溶解して衣類に付着することがあります。そのほかにも化学反応を起こしてしまう防虫剤の類もありますので、一緒に使わないようにしておくのが無難でしょう。
また、防虫剤が揮発して発生するガスは空気よりも重いため、箱の一番下に置いても意味がありません。さらに薬剤を長時間衣類に接触させることで生地が変色、変質したり、繊維が崩壊してしまったりすることもありますので、衣類に接しない状態で箱や引き出しの上部に置いておくのがベストです。
防湿剤は衣類を傷つけるようなことはありませんが、その効果は3ヶ月から長くて6ヶ月、周辺の湿度によってはもっと短くなることもあります。防湿剤を入れているからといって安心せず、たまに引き出しやケースの蓋を開けておくなどして、できるだけ風が通る状態にしましょう。
宅配クリーニングの衣類保管サービス
こういった保管の難しい衣類に宅配クリーニングの保管サービスを利用するのもひとつの手です。このように、和服や喪服は使うときだけでなく収納する際にも大変気を遣いますし、収納している間にも必ず何度か取り出して虫干しをしたり様子をチェックしたりしなければならず、本当に手間がかかります。
いずれにしても和服や喪服は着た後にはクリーニングに出しますよね。そしてそのまま良質な環境で保管しておいてもらえる保管サービスを利用すれば、もう自宅でハラハラしながら収納しておく必要もありません。また、防虫剤、防湿剤、桐タンスなど、良い状態で保管しておくための対策にかけなければならない金額を考えると、クリーニング代にゼロ〜数百円プラスするだけの保管サービスは本当にお得だと言えるでしょう。
和服や喪服に加えて、コートやセーター、マフラーなど、収納に気を遣う素材の衣類を、使わなくなったときにまとめて宅配クリーニングに出してそのまま保管しておいてもらうというのは、経済的にも時間的にもとても助かるシステムですので、賢く利用したいですね。